●HOME > 成功するしくみ > 第30回 リフォームとは・・・
私が思うリフォームとは、一般的な改築や改装、特に内外装の改装です。
改築、改装とは、古くなった建築物を新築時の状態により近づける事。
すなわち、現状より改善(マシ)にする事を意味します。
リノベーションや、リホームとは意味が違います。
京都や滋賀でリフォームをこれまで数多くして参りましたが、
「リフォーム」「リノベーション」の意味を履き違えている人がいます。
リフォームは最小限の費用で最小限の悪くなった箇所を修繕する事が目的で、
現状より改善(マシ)になれば、リフォームです。
英語での reform は「改心する、改正する」という意味であり、
もっと広く訳せば「作り直す」という意味でもあります。
また、最近の建築業者の中には「リフォーム」ではなく、
「家を作り直す」との意味を込めて「リホーム」(ReHome)と
明記しているところもあります。
リホームとは、聞きなれない言葉ですが、
リホームと言う言葉が日本には存在します。
上記にも書きましたが、「家を作り直す」という意味で使われていますが、
建替え?
日本語に直訳すると、「ホームに関して」という意味です。
現在の日本でリホームは「家を作り直す」→「リフォーム」と同じ様な
意味で使われています。
リフォームと、リホームの違いは伝える側の言い方の違いです。
リノベーション(Renovation)は、再生(さいせい)です。
これは、建築に限らずあらゆる分野で使われる言葉です。
生き物や、物品、例えばCDの再生などにも使われます。
建築では、リフォームと意味はよく似ていますが、
私流に言うと全く違います。
リフォームでは、新築した時の状態に近づけると申しましたが、
リノベーションは、新築した時以上の価値のある状態にする事を意味します。
例えば、古い物件で、現在リノベーション前の価値が1000万円だとします。
その物件に500万円の費用を掛けて改装する事により、
2000万円の価値になる事をリノベーションと呼んでいます。
(リノ前物件価値) (改装費用) (リノ後物件価値)
1000万円 + 500万円 = 2000万円
と、物件資産価値が向上する事が、私の中では「リノベーション」と思います。
コンバージョンも、建築以外でも使用される単語でありますが、
私の中での建築用語としましては、
既存の商業施設、倉庫、雑居ビル、テナントビル、工場、倉庫などを
用途転換し、集合住宅や、トランクルーム、バイクパークにしたり、
不良債権化したオフィ スビルを安く買い取って
付加価値の高い都心型住居として供給する事を今バージョンと呼びます。
少子高齢化による児童減少で廃校となった小・中学校を、
コミュニティ施設や高齢者向け福祉施設と、転用したケースもあります。
しかし木造住宅が主流であった日本では構造の耐用年数などから
スクラップ&ビルドにより住宅などは大量生産されてきており、
既存ストックを用途転換するという発想や事例は海外に比較すると
まだまだ乏しいと思います。
このコンバージョン的発想を、我々 日本人、京都にも
一般的発想として取り入れられていく日も近いと考えられます。