KYOTO / WINDOW RENOVATION
窓の断熱改修を始める前に、2026年度の国の支援制度を確認
内窓設置や外窓交換を検討するときは、製品・工法だけでなく、対象工事の開始時期や申請を依頼する事業者の登録状況も、計画段階で確認しておくことが大切です。

冬の冷えや夏の日射、結露、外からの音への対策として、窓リフォームを検討する方は少なくありません。京都市内の戸建住宅やマンションでは、既存の窓を生かして内窓を設ける方法、サッシごと交換する方法など、建物の状態や管理規約に応じた選択が必要です。
2026年度は、国の「先進的窓リノベ2026事業」が実施されています。京都の窓リフォーム補助金を調べる際は、自治体の制度と混同せず、国の制度における対象建物、対象工事、申請の流れを整理することが欠かせません。
この記事では、公式情報で確認できる制度の基本条件と、見積もり・契約前に確認したい実務上のポイントをまとめます。
先進的窓リノベ2026事業とは
先進的窓リノベ2026事業は、既存の住宅および一定の非住宅建築物における、開口部の断熱性能を高める改修を対象とする国の事業です。戸建住宅と集合住宅のほか、要件に該当する非住宅建築物も対象とされています。
京都市・京都府の独自制度ではなく、全国で実施される国の制度です。そのため、京都で住宅リフォームやマンションの窓改修を計画する場合も、公式サイトで対象要件と登録事業者を確認したうえで利用を検討できます。
2026年9月27日時点で、公式サイトが公表する補助金申請額の割合は予算に対して25%です。ただし、この割合は日々更新され、予算上限に達した時点で受付が終了するため、工事時期が決まった段階で最新状況を確認する必要があります。
京都で対象になり得る住宅・建物
制度の対象は、戸建住宅・集合住宅を問わない既存建物の開口部断熱改修です。住宅については、1戸当たりの補助上限が設定されています。
また、一定の条件を満たす非住宅建築物も対象です。対象となる非住宅建築物の範囲は、建築基準法上、第1種低層住居専用地域または第2種低層住居専用地域で建設を認められている用途の建物を指し、立地する用途地域そのものは問わないとされています。
店舗併用住宅は、住宅省エネ2026キャンペーンの案内上、戸建住宅の区分に含まれます。一方で、飲食店や美容室、オフィスなどで活用を検討する場合は、建物用途と対象要件を個別に確認することが必要です。
補助対象となる窓・ドアの改修工事
対象工事として案内されているのは、ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換です。外窓交換とドア交換には、それぞれカバー工法とはつり工法が示されています。
ただし、どの製品でも対象になるわけではありません。制度の性能要件を満たし、事務局に登録された窓・ガラス・ドアを用いる工事が対象です。見た目や開閉方法だけで製品を決めず、補助対象製品の登録状況を確認することが重要になります。
ドア交換は、ほかの窓工事と同一契約で実施し、同時に申請する場合に対象となります。玄関ドアだけの交換を予定している場合は、この事業で申請できる条件を事前に確認しましょう。
マンションの窓改修を計画する場合
専有部分・共用部分の扱いや、工事方法に関する管理規約の確認が必要になることがあります。内窓の設置、ガラス交換、サッシ交換では確認事項が異なるため、管理組合への確認時期も含めて計画することが大切です。
補助額は製品性能・大きさ・建て方で決まる
補助額は一律ではありません。設置する製品の性能と大きさ、住宅などの建て方に応じて定められた、製品ごとの補助額を合算する仕組みです。
| 建物区分 | 補助上限 |
|---|---|
| 住宅 | 1戸当たり100万円 |
| 延床面積240㎡以下の非住宅建築物 | 1棟当たり100万円 |
| 延床面積240㎡を超える非住宅建築物 | 1棟当たり1,000万円 |
交付申請の対象となるのは、1申請当たりの補助額合計が5万円以上の工事です。実際の補助見込み額は、窓の仕様・寸法・設置箇所・工法によって変わるため、見積もり時には対象製品の型番まで確認すると安心です。

申請期限より先に、対象工事の着手日を確認する
先進的窓リノベ2026事業では、2025年11月28日以降に対象工事に着手したものが対象です。ここでいう対象工事は、工事請負契約などに含まれるリフォーム全体の工事を指します。
交付申請は遅くとも2026年12月31日まで、交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日までと案内されています。ただし、いずれも予算上限に達した場合は早期に終了します。
予約申請は工事着手後に行うことができ、交付申請は工事完了・引渡し後に行う流れです。「申請が通ってから着工する制度」とは異なるため、契約・着工・予約・完了の順序を施工事業者と共有しておきましょう。
自治体制度との併用について
住宅省エネ2026キャンペーンでは、国費が充当されている地方公共団体の支援制度とは併用できない旨が案内されています。京都市・京都府・各市町村の制度を併せて検討する場合は、制度ごとの窓口に併用可否を確認してください。
施主が直接申請できないため、登録事業者の確認が必要
この制度では、一般消費者が直接申請することはできません。あらかじめ登録された窓リノベ事業者が、補助対象者に代わって申請手続きと補助金の受け取りを行います。
交付された補助金は、事前に合意した方法により、工事代金への充当または現金での支払いによって還元されます。契約前には、補助対象製品の選定、補助金の還元方法、申請に必要な書類の役割分担を確認しておくと、工事後の認識違いを抑えやすくなります。
事業者登録の有無
依頼先が窓リノベ事業者として登録されているかを確認します。
対象製品の型番
見積書や仕様書で、採用予定製品が登録対象かを確認します。
補助金の還元方法
工事代金への充当か現金還元か、契約時に取り決めます。
京都の窓リフォームは、断熱だけでなく納まりも確認する
窓の断熱改修では、補助金の対象になるかどうかに加えて、既存サッシの状態、窓周辺の壁や額縁の寸法、カーテン・家具との干渉、換気や採光への影響まで確認することが大切です。
内窓設置は既存窓を残して計画できる場合がありますが、取付けスペースや開閉動線を確認する必要があります。外窓交換では、外壁との取り合いや防水、室内外の仕上げへの影響も工法によって異なります。
住まい全体の断熱性を考えるなら、窓だけを単独で判断せず、床・壁・天井の断熱、水回りの設備更新、換気計画との優先順位も整理しましょう。住宅全体の改修を検討している方は、京都の住宅リフォーム、マンションでの改修を検討している方はマンションリフォームもあわせてご覧ください。
情報源
制度・補助金・価格・商品情報は変更や訂正が行われる場合があります。申請や契約の前に必ず最新の公式発表をご確認ください。
窓リフォームは、対象製品と工事時期を決める前に制度を確認
先進的窓リノベ2026事業は、内窓設置・ガラス交換・外窓交換などの断熱改修を対象とする国の制度です。京都で活用を検討する際は、補助額だけで判断せず、対象製品、工事着手日、申請額の下限、登録事業者の手続き体制を確認したうえで、建物に合う窓改修を計画しましょう。
窓・断熱を含むリフォーム計画を、建物の状態から整理します
空間デザインエイトでは、住宅リフォーム、マンションリフォーム、店舗リフォームのご相談に対応しています。窓まわりの改修とあわせて、内装・水回り・動線なども含めて検討したい場合は、現状とご希望をお聞かせください。
