開業資金を抑える!美容室内装のコストダウン術と工事の落とし穴

美容室やヘアサロンの開業を目指す方にとって、大きな壁のひとつが「内装工事にかかるコスト」です。
少しでも予算を抑えながら、理想のサロンを作るにはどうすればいいのでしょうか?

この記事では、美容室の内装工事費を抑える具体的な方法と、見落としがちな工事の落とし穴について、プロの視点からわかりやすく解説します。


1. 美容室の内装費用の目安は?

まず、美容室を新規開業する際の内装工事費用は、平均で1坪あたり10〜15万円程度が相場です(設備含む)。

  • 10坪程度の小規模サロン:100万〜150万円
  • 15〜20坪の中規模サロン:150万〜300万円

ただし、これらは「内装工事のみ」の目安で、シャンプー台や椅子、美容機器、看板、電気工事などを含めると+100万〜200万円かかるケースもあります。


2. コストを抑える内装設計のポイント

ここからは、具体的に「どうすれば内装費を抑えられるのか?」を5つのポイントで解説します。

① 居抜き物件を活用する

過去に美容室だった店舗をそのまま活用する「居抜き物件」は、設備が既に揃っているため工事費を大幅にカット可能です。

特に以下の設備がそのまま使えるかが重要です:

  • 給排水・電気配線
  • シャンプー台の土台
  • 換気・空調

注意点:古い設備は修繕費がかかる場合もあるので、必ず専門業者に現地調査を依頼しましょう。

② 内装の素材と仕上げを見直す

見た目に大きく関わる「仕上げ材」。高級素材を使わずとも、安価でおしゃれに見える代替素材を選ぶことでコストダウンが可能です。

  • 無垢材 ⇒ 突板や塩ビシート
  • タイル ⇒ タイル風クロス
  • 塗り壁 ⇒ ローコストな塗装仕上げ

デザインにこだわるなら一部アクセントウォールだけを本物素材にする手法もおすすめです。

③ シンプルなレイアウトにする

仕切りの数が増えるほど、建材や大工工事が増えて費用もUP。

「オープン設計」や「間仕切りを家具で代用」することで、コストと工期を両方抑えられます。

また、シャンプー台の配管ルートもレイアウト次第で安く済むことがあります。

④ DIYできる部分は自分で

塗装・棚設置・小物の組み立てなど、施主支給やDIY可能な範囲を見極めることでトータルコストを調整可能です。

ただし、安全や耐久性が必要な箇所(電気・水道・設備)は必ずプロに任せましょう。

⑤ 複数業者から見積もりを取る

1社だけに頼むと、金額の妥当性がわかりません。

最低でも2〜3社に相見積もりを依頼し、項目や単価の違いを比較することが大切です。


3. 見落としがちな“工事の落とし穴”

コストを抑えることばかりに意識が向くと、後から「こんなはずじゃなかった…」というトラブルも。

① 安さ優先で業者を選ぶと、後悔するケースも

極端に安い見積もりには注意が必要です。

  • 仕上がりの質が低い
  • 工程が雑でトラブルが多い
  • 保証やアフターフォローが無い

実績や口コミもチェックしましょう。

② 設備系の見積もりが甘くなりがち

電気容量不足・排水工事の追加など、開業直前で追加費用が発生しやすいのが「設備系」です。

特に美容室では、給湯器・電力(40A以上)・換気が不足していると後から困ります。

③ 法規制を知らないと開業できないことも

内装デザインだけで進めると、保健所の基準に満たないレイアウトになる場合があります。

開業前には必ず、「美容所の開設届」や各種規制に詳しい工務店と連携を取りましょう。


4.コストを抑えつつ、満足度の高いサロンづくりを

美容室の開業は、大きな夢の第一歩ですが、「予算内で収める」ことも大切な課題です。

今回ご紹介したように、工夫次第で内装コストを抑えながら、理想の空間を作ることは可能です。

  • 居抜き物件を活用
  • 素材とレイアウトを工夫
  • 見積もりの比較と現地調査

とはいえ、安さだけを追求すると、後々のトラブルや修繕費がかかることも。

信頼できる業者と早めに相談しながら、バランスの取れた計画を立てていきましょう。


▼ 京都で美容室・サロンの内装実績多数!

京都を中心に多数の美容室・サロン内装を手がけてきました。

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