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核ミサイルの着弾時に地下鉄に避難して命は助かるのか徹底解説

核ミサイル(原爆)の破壊力

ロシアは、正式名称RDS-220、非公式にはツァーリ・ボンバ(Tsar Bomba)として知られる水素爆弾を保有している。
その威力はTNT爆薬で50メガトンに相当し、広島と長崎の原爆の約1500倍の威力です。
1961年10月30日、北極海の孤島で行われたツァーリ・ボンバの実験のドキュメンタリーRDS-220の実験映像を機密解除した。
爆発の際の閃光が1000km以上離れた場所から見ることができたとしている。
1961年にこれだけの破壊力を持つ核爆弾を保有しているとなると、現在はどのような核爆弾、核ミサイルに進化しているのか想像もしたくないですね。

核爆弾で直径1600m深さ75~90mの巨大な穴が

第二次世界大戦中に広島に落とされた核爆弾はTNT火薬換算で15キロトン、長崎に落とされた核爆弾は21キロトンだったそうですが、
20メガトン(20000キロトン)の核爆弾が地表で爆発すると直径1600メートル、深さ75~90メートルの巨大な穴があきます。

核ミサイルの着弾時に地下鉄に避難して命は助かる?

核ミサイルの着弾時に地下鉄に避難して命は助かる?
答えは



まず助かりません。

地下鉄の深さについて

そもそも、日本の地下鉄は防空壕(核シェルター)として使うことを想定して作られていません。
一方で、旧共産圏の国の地下鉄は、核戦争を想定して深く作られています。
ウクライナの首都キエフの場合は核戦争を想定して地下100mくらいに作られています。

日本で最も深い位置にある地下鉄の駅は都営地下鉄大江戸線の六本木駅で、ホームが地下42.3mの深さにがありますが、どの規模の核爆弾が地下鉄からどの距離の位置に着弾するのかにもよりますが、直撃した場合は、まず助かりません。

ちなみに、全国の主要都市では
札幌市営地下鉄では東豊線・大通駅(約24m)
名古屋市営地下鉄では桜通線・丸の内駅(約24m)
大阪メトロでは長堀鶴見緑地線・大阪ビジネスパーク駅(約32m)
福岡市地下鉄では空港線・藤崎駅(約22m)がもっとも地下深くにある駅となります。

東京の地下鉄深さランキング

東京の地下鉄深さランキング
1位大江戸線六本木駅42.3m
2位大江戸線東中野駅38.8m
3位千代田線国会議事堂前駅37.9m
4位南北線後楽園駅37.5m
5位大江戸線新宿駅36.6m
6位半蔵門線永田町駅36.0m
7位副都心線東新宿駅35.4m
8位大江戸線中井駅35.1m
9位JR総武本線馬喰町駅34.4m
10位副都心線雑司が谷駅33.8m
11位つくばエクスプレス秋葉原駅33.6m
12位大江戸線中野坂上駅33.4m
13位半蔵門線住吉駅32.6m
14位R京葉線東京駅32.0m

地下鉄の換気設備がダメ

そもそも、日本の地下鉄は核シェルターとして使うことを想定して作られていませんので、核爆発から放出される放射能や爆発時の爆煙からキレイな空気を守る為の設備がありません。
地下鉄付近に核爆弾が着弾して、爆風、爆炎から身を守れたとしても、放射能や煙により命を落とす危険性があります。

世界の(ヨーロッパ、中東、韓国など)核シェルターの常識では、地下シェルターには必ず放射能や煙から身を守る空気清浄機の設置が法律で義務化されているところが多いです。
日本の地下鉄の換気設備は、どんどん外気を吸い込んで地下に送り込むシステムなので、火災の煙や放射能がドンドン地下鉄構内に入り込んできます。
そのうち停電になれば煙や放射能が地下に溜まったままになり、生存不可能になります。
詳しくはコチラをご覧ください。

地下鉄は水害に弱い

大きな核爆発が投下されると、着弾地点から数km離れていて、地下鉄の地下にいるから安心と思っていても海や川が反乱して浸水する事も想定されます。
津波のような水が地下鉄に入り込んで来たら、水を排水するところが無いので地上に逃げるしかありませんが、そんな場合は混雑しているので逃げ切れない事も想定されます。

弾道ミサイル落下時に取る行動

内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)が発表している「弾道ミサイル落下時に取っていただきたい行動」ですが、このようなマンガみたいな事では身を守れません。


「た爆風や破片などによる身体への被害を避けるため」とありますが、20メガトン(20000キロトン)の核爆弾が地表で爆発すると直径1600メートル、深さ75~90メートルの巨大な穴があきます。
このような対策が出来るのは、ミサイル着弾地点から数km離れている場所の場合に限ります。
 

北朝鮮の平壌からミサイル発射された場合
約4分後にJアラートが届き
もし、福岡に向けて弾道ミサイルが発射された場合は約4分30秒後に着弾。
もし、大阪に向けて弾道ミサイルが発射された場合は約6分後に着弾。
もし、東京に向けて弾道ミサイルが発射された場合は約8分後に着弾。
これだけの間に何が出来るか考えておきましょう。
 

(内閣官房のPDFファイルはこちらからご確認下さい。)

日本の国も核シェルター設置の対策を進めていくべきです。

その他、核シェルターの情報はコチラ