家の床下というのは普段意識することがないですが、住宅基礎にも寿命があります。
一般的なコンクリート基礎で寿命は30年ほどと言われています。
建物の基礎部分にヒビが入るなどの変化が見られるときは、住宅の土台になにかしらの問題が置きていることが考えられますので、信頼のおける業者に見てもらうのが一番です。
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床補強工事の必要性
住宅の基礎といえば、家全体を支える大切な土台です。
ここに問題が発生すると、ギシギシと床鳴りしたり、歩くと床が沈んだり、ひどくなれば家が傾いたり、地震などで倒壊したりといった危険度が高くなります。シロアリ発生の可能性もあり建物全体が心配です。
住宅の基礎というのは通常見る機会がなく劣化状況を把握するのも難しい部分。
気になる症状があるならば、建物建設のプロに早めにチェックしてもらうのが一番です。
放置していると、さらに症状が悪化し、修復もより困難になってしまいます。
1981年以前の住宅では要注意
1981年6月以前の建物というのは、建築基準法の「旧耐震基準」で建てられており、1981年6月以降では、「新耐震基準」で建てられています。
新旧でどういった違いがあるかというと、新耐震基準では、基礎のコンクリートに鉄筋を入れるよう義務付けられているのですが、旧耐震基準ではそういった義務付けがなかったこともあり、1981年以前の建物には、基礎の強度が弱いものがあるのです。
特に1981年以前の住宅で床の強度が心配なときには、すぐにご相談下さい。
住宅の基礎が劣化する原因
1981年以降、新耐震基準で建設された建物であっても、基礎の劣化は発生します。
基礎が劣化する原因としては、
- ・経年劣化
・水分・湿気・乾燥
・気温などによる変化
・コンクリートの中性化
といったものがあり、いずれも早めの対応が必要です。
コンクリート基礎の寿命は30年ほどで、水分や乾燥など湿度や気温変化などでヒビや割れが発生することがあります。
コンクリートは温度によって膨張したり収縮したりする性質があり、急激な変化でヒビ割れすることもあるのです。
また、コンクリートというのはアルカリ性なのですが、空気中の二酸化炭素と反応することで少しずつ中性化していくことでも問題が発生します。
アルカリ性のコンクリートというのは、内部の鉄筋を守っているのですが、中性化することで、この鉄筋を守る力が弱まってしまうのです。
コンクリートが中性化してしまうと、徐々に中の鉄筋にサビが出て膨張し、コンクリートが内部からヒビ割れを起こし、さらに劣化が進むこととなります。
劣化し始めると急速に進行するので、注意が必要です。
床補強工事の事例
では、床補強工事が必要となった場合には、どのように補強をしていくのか、実際に弊社で床補強工事を施工した事例をご覧下さい。
築年数の経過した住宅基礎で、経年劣化によりコンクリートの土台に劣化が見られ、基礎の補強も必要な状態でした。
コンクリートの束石と、大引きという太い角材を新しい材料で交換、それを支える床束も補強しました。
既存の大引きで傷みのないものは、強度を上げるために両サイドから補強していきます。
床補強工事の必要性はプロに相談
床補強工事が必要かどうかは、素人では判断が難しい部分でもあります。
判断の難しい部分だからこそ、私共、住宅のプロにご相談下さい。
住宅のプロですから、症状から適切なアドバイスをすることができます。
自己判断でDIYなどで補修を試みる方もいますが、住宅を支える基礎ですから建築のプロに任せるのが一番です。