住宅ローン完済まで住み続ける人はどれくらい?驚きの統計データが!

住宅ローン完済まで住み続ける人はどれくらい?驚きの統計データを解説

家を建てる時、多くの方が利用するのが住宅ローン。しかし、住宅ローンを完済するまで、同じ家に住み続ける人はどのくらいいるのでしょうか?

今回は、国土交通省や住宅金融支援機構の公式データをもとに、実際の住宅ローンの完済状況や住み替えの傾向について、分かりやすく解説します。

住宅ローンの借入期間と完済年数の現実

住宅ローンを組む際、多くの人が選ぶ借入期間は「30年〜35年」です。

例えば、住宅金融支援機構の調査によれば、2022年度のフラット35利用者の平均借入期間は「33.7年」でした(出典:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査(2022年度)」)。

しかし、実際に完済されるまで住み続けるケースは意外と少ないのが現実です。ローンを繰り上げ返済したり、途中で住み替えたりする人が多いため、完済年数は平均で「20〜25年程度」とも言われています。

完済前に住み替える人はどれくらい?

国土交通省の「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅を取得した人のうち「以前の住まいを売却した」人はおよそ30%にのぼります。

また、中古住宅や建売住宅の場合も含めると、完済を待たずに売却・住み替えを行うケースは全体の「60〜70%」と推定されます。

実際、住宅ローン利用者の中には以下のような理由で引っ越しや売却をする方が多くいます:

  • 転勤や転職による転居
  • 子どもの進学や独立に伴う住み替え
  • 離婚や介護など家庭の事情
  • 老後の生活資金の確保のための売却

これらの背景から、完済まで住み続けるのは全体の「3〜4割程度」と言われています。

繰上げ返済で早めに完済する人も多数

住宅ローンを完済するまで住み続けるケースが少ない背景には、「繰上げ返済の普及」もあります。

住宅金融支援機構のデータによると、住宅ローン利用者の約60%が繰上げ返済を経験しており、完済までの期間を短縮しています(出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」2022年度)。

ボーナスや退職金などを活用して一括返済することで、利息の負担を軽減し、20年以内にローンを完済する人も少なくありません。

工務店として知っておきたいポイント

私たち工務店としては、家づくりをサポートするだけでなく、「住宅ローンの現実」をお客様にしっかりと伝えることも大切です。

お客様のライフスタイルや将来設計を踏まえて、

  • 売却しやすい間取り・立地の提案
  • 将来的な二世帯化や賃貸化の対応
  • バリアフリーや可変性のある設計

など、長期的な視点からのアドバイスが求められます。

完済するまで住み続ける人は30〜40%

住宅ローンを完済するまで同じ家に住み続ける人の割合は、全体の30〜40%程度です。

多くの方が、住み替えや繰上げ返済を行うなど、状況に応じてライフスタイルを変化させています。

家を建てることは人生の大きな決断ですが、今後の変化も見越した柔軟なプランニングが重要です。

当社では、住宅ローンや住まい選びに関するご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。

使用した公式データの出典リンク

住宅金融支援機構「フラット35利用者調査(2022年度)」
https://www.jhf.go.jp/files/400362221.pdf

住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査(2022年度)」
https://www.jhf.go.jp/files/400362242.pdf

国土交通省「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html