京都市北区で戸建て住宅のフルリノベーション・リフォームをさせていただいています。
前工程の解体工事はコチラからご覧ください。
床材の下地が長年の使用でブカブカになっていた
床材の下地が長年の使用や湿気により老朽化し、腐食してしまっていました。
腐食してしまった床は、床材がブカブカとした感じになり、歩くと床がふわふと揺れますので全面の下地補強とフローリングの張り替えを行います。
時代と言いますか、その時の常識の施工方法と言いますか、根太(ねだ)に直接、フローリングを貼ってあります。
「根太貼り工法」と言って、昔はよくあるフローリングを貼る工法だったのですが、現在は「捨て貼り工法」と言って、根太(ねだ)の上に合板を貼ってから、その上にフローリングを貼ります。
「根太貼り工法」は合板を貼らないので材料費も安く、手間も省けるので安価で出来るのですが、防音性能も低く、床の強度が弱く根太(ねだ)の反りなどが直接フローリング表面に出ます。要するにフローリングの床が真っ直ぐ平らになりにくく、音を通しやすく、温度も通しやすいということになります。
まずは床の真ん中を切り取ります。
これは端まで丸のこでは切れないので、真ん中を切り取り、端は壁を傷つけないように手作業で床を解体していきます。
見ての通り、大引きが細かったり、割れ、ヒビがあったり、一部は腐っていたりします。また、根太(ねだ)は老朽化により、しなりやすくなっており交換が必要な部分がほとんどです。
床の真ん中は丸のこで切り取り、壁際はノミや手ノコを使ってコツコツと壁を傷つけないようにフローリングを剥がしました。
次の工程は、根太(ねだ)の補修や交換を行い、根太(ねだ)の上に構造用合板を貼り、その上にフローリングを貼ります。
根太(ねだ)の上に構造用合板を貼ると、床が構造用合板の厚み分は床が高くなるので天井が低くなりますが、わずか2.4センチ程度です。(住んでいても気付かない程度です。)
それで、床の強度が増して、真っ平らな床になり、防音性能も上がるという事を考えると、「根太貼り工法」よりも「捨て貼り工法」の方が良いは一目瞭然です。