キムキムチキン様の厨房部分のブロック工事が始まりました。
コンクリートブロックで囲まれた奥の部分は厨房になります。
給排水の配管工事が終わり、この配管たちを床内に埋めるためのコンクリート工事も終わり、厨房部分を作る為にコンクリートブロックを積んでいきます。
厨房の床上げをするか、しないのか?
通常、厨房は給排水の配管があるので床上げを行うのがコスト削減になる一般的な方法ですが、床レベルの設定は、お客様とシビアに検討しました。
エントランスに段差を作り、店内は全てフラットにするか、厨房のみ床上げするか、客席と前室に段差を付けて段差を小さくするか、などなど様々な案を検討しました。
段差の大きさや付ける所によって、使い方や利便性が大きく変わるため、料理人やお客さんの動きを考えながら、お施主さんと共に設定し、全面フラットな店内にする事に決定しました。
・床上げ分の天井の高さが減る。
・建物の構造上によるが、コスト削減になる。
・段差の大きさや付ける所によって、使い方や利便性が悪くなる。
・コンクリート造の建物の2階以上だと床を掘れないので、床上げをするしか無い場合がある。
・天井の高さが最大限に生かせる。
・建物の構造上によるが、コストが掛かる。
・段差が無く全面フラットになり、利便性が良くなる。
このコンクリートブロックが積み上げられた上にカウンターが設置されます。
この物件では木下地でも法律上問題ないのですが、壁や天井の不燃性能を上げるためコンクリートブロックを使用します。
飲食店の開業には保健所の営業許可が必要です。
飲食店を開業するには、保健所の検査をパスしなければいけません。
保健所の方が実際に店舗に来て検査で見るポイントとして、厨房内、トイレに手洗い場が設置されていることや、その手洗い場に消毒液が固定されていること、厨房と客室が扉などで分けられていること、など多数の項目がありますが、そんな項目の一つに
「厨房の床が清掃しやすい構造になっていること」
というのがあります。(※自治体によって検査項目は異なります)
厨房はコンクリートやタイル貼りなどの、水はけが良く、耐水性に優れた材質と構造でなければならないのです。
例えば、フローリングやカーペットなどでは検査が通りません。
厨房は水掃除が前提で設計されるので、コンクリートブロックを積み上げて囲って防水をする構造が多いのです。
厨房の床の施工費コストダウン
昔は、厨房の防水層を作る工事は時間とお金が大変かかりました。
昔の厨房の床は、軽量コンクリート(シンダーコンクリート)といって、砂利や砂など重量がかさむ骨材ではなく、石炭の燃えガラなどを使用し、強度よりも軽さと防水に主眼をおいたものを使っていました。
大量のコンクリートを現場で練り、厚みのある塊を何日もかけて乾かし、手間も材料も時間もかかる工事となっていました。
また、お店を閉店する際は、その塊を掘削機で壊し、捨てなければならず、ここでも大変な手間と金額になる工事となっていたのです。
しかし、
現在は新しい工法が主流となり、かなりのコストダウンが可能となっています。
まず、床上げを行う場合は床上げ部分の大半を軽くて硬質のウレタンフォームで成形し最後にシンダーコンクリートで周りを薄く固めるやり方です。
この工法だと時間も材料も少なくて済みますので工事代はとても安価になります。
その一方で、中途半端な業者による施工だと、生ビールの樽などを置く衝撃でウレタンフォームの中を通る配管に亀裂が入り水漏れをまねくという事故も報告されています。
そこは、信頼の置ける業者でないと後から問題が起こるので慎重に業者選びをしましょう。
いくら安い業者だからと言って飛び付くのは危険ですよ。
キムキムチキン(韓国料理店)の詳細
店名:キムキムチキン(韓国料理店)
2022年夏オープンです!
「ガチ韓国料理」が食べられますので、オープンを楽しみにしてください。