京都市中京区で戸建て住宅の全面リフォーム工事をさせていただきます。
前回の、内装リフォーム壁の下地貼り工事の様子は以下からご覧ください。
クロスのパテ工事
クロス(壁紙)のパテ工事とは、クロス貼りの下地処理として、不陸調整、石膏ボードの継ぎ手の目地の段差を平滑にしたり、釘やビスの穴を塞ぎ壁や天井などクロスを貼る面を平にするために「パテ」という建築用の粘土の様な内装下地調整用パテで埋めて平らにする作業の処理のことです。
クロスは非常に薄い素材ですので、「下地の繋ぎ目」や「下地の段差」をパテで平滑にしないと、美しい見た目にならなかったり、気泡がはいってしまい、美しく貼れないのはもちろんのこと、強度が保てずにクロス自体がすぐには剥がれたり破れたりします。壁の施工が多少悪く、凹凸があっても、パテ処理で十分にカバーすることが出来ます。
これは、階段室の天井で脚立で高所作業を行っています。
階段周りも合板の上に内装下地調整用パテで埋めて平らにします。
クロスを美しく貼るにはパテが8割
内装下地調整用パテ工事は簡単そうに見えますが、実は非常に難しく、非常に手間がかかる作業です。
クロス貼りは、職人さんの技術がそこまで差が出ない工程ですが、壁紙クロスの業界では「クロスは下地(パテ処理)が8割」と言われています。
素人にはパテ処理の上手下手が見た目では分かりませんが、パテ処理の上手い職人さんと下手な職人さんではクロスを貼ると一目瞭然、仕上がりが変わってきます。
つまり、クロス(壁紙)をキレイに貼るためには、パテを使って「平滑な下地」を作ることが必要だという事です。
しかし、石膏ボードや合板の貼り方や下地が悪く、大きな段差や歪みがある下地が悪い状態では「パテで下地を平滑にする」にも限界があります。
そのような場合には、前工程の大工さん等に下地を整えてもらう必要があります。
クロス(壁紙)は非常に薄い素材ですので、「下地の繋ぎ目」や「下地の段差」をパテで平滑にしないと、クロスを張った後の出来上がりに石膏ボードや合板の継ぎ目が出てきたり、釘やビスの頭が見えてしまったりします。
つまり、クロスパテをする意味は、石膏ボードや合板を何枚も継いで貼り合わせた壁の下地の不陸や溝を埋めて一枚の壁にするという事です。
我々プロのクロス職人が使うクロスパテは水で希釈するタイプの粉末パテが一般的ですが、水で希釈するため「乾燥すると痩せてしまう」という特徴があります。
下地の継ぎ目などにパテしても乾燥すれば凹んでしまうので、2〜3回ほど重ねるように仕上げていきます。
しかし、パテに慣れた熟練の職人さんは、あらかじめ痩せる事を計算し、少し多めにパテを塗ります。
このように、クロス(壁紙)をキレイに貼るためには、パテの仕上がりが8割ほど重要という事です。