カフェ「Berry Button」様の給排水配管工事・厨房防火壁工事・モルタル工事・厨房工事に引き続き造作工事です。
カウンターの設置が出来て天板も取り付け完了です。
カウンターは、店内の動線を妨げないようレイアウト考え、店内をスムーズに移動できるように、設計の段階で効率のよい動線を考えることが大切です。
カウンター天板の塗装です。
床の色とデザインを考えてチークな色に塗装しました。
今回使用した塗料はステイン塗料です。ステイン塗料は木部用の水性顔料着色剤で着色を目的とした塗料なので表面の保護をすることはできません。そのため塗装後にクリヤー塗装が必要になります。クリヤー塗装を行わないと色落ちや色移りをおこします。また、着色する木材によって塗料の入り方が異なってきますので独特の風合いを出すことができます。乾燥すると一旦ボケッとした色になりますが、その後のクリヤー塗装で色が戻って色味も変わって味のある風合いになります。
客席用のベンチも造作工事で設置しました。
既製品よりも厚い合板で作っていますので相当丈夫なベンチです。
客席用のベンチもデザインを考えてカウンターと同じくチークな色に塗装しました。
塗装はローラーと刷毛を使って進めていきます。広い部分はローラー、端部は刷毛といった風に使い分けを行います。水性塗料は塗りムラが出にくい塗料ですが、2回塗装するとさらにムラが目立ちにくくなります。色の入り具合を見つつ塗装を進めていきます。
端部の塗装を終えたら一度しっかりと乾燥させます。塗装を行う際には乾燥をしっかりと行うことが重要です。乾燥が甘い状態で塗装を重ねると塗膜が上手く形成されないので乾燥の時間はたっぷりとります。乾燥を終えたらクリヤー塗装を行っていきます。塗った端から色がはっきりしてきます。使用したクリヤー塗料は木部用ウレタンクリヤーです。今回は飲食店でしたので匂いが少ないものを使用させていただきました。塗料によってはしばらく匂いが残ってしまったりする場合もありますので使用する前に確認が必要です。特に油性の塗料は匂いがかなり強く残ってしまいますので気を付けましょう。
床板よりも少し明るめのチーク色のベンチ。オシャレなベンチです。
クリヤー塗装を終えてしっかりと乾燥させたら塗装の工程が終了です。水性塗料は完全に乾燥するまでに時間がかかりますので塗装後1～2日程度はものを乗せたりはお控えいただけるとしっかりした仕上がりになります。塗装後の色は明るめのチーク色で落ち着いた雰囲気の仕上がりになりました。事前にお客様より仕上がりのイメージをお聞きして塗料等を選定いたしましたが、結局のところ職人さんの腕によって仕上がりは全く異なります。職人さんの腕が光ったベンチになりました。お客さまにも「いい色に仕上がったね」と喜んでいただけました。
カウンター周りの床もフローリングを貼り、完成間近です。
壁、床、厨房、カウンターとベンチの塗装工事が終わり、もう少しで完成です。
完成が楽しみですね！！